2018.11.19
第7回ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(以下産業フェア2018)が、福島県郡山市ビッグパレットで2018年11月7日から8日まで開催されました。主催者の発表によりますと、2日間全体で7,015人が来場しました。
福島洋上風力コンソーシアムは、世界初の浮体式洋上ウィンドファームの実証研究事業を広く国内外の方に紹介するために出展しました。福島洋上風力コンソーシアム展示ブースには2日間で約1,400人の方が来場しました。
福島洋上風力コンソーシアム展示ブースでは大型ディスプレイを配置し、浮体式洋上ウィンドファームの動画、施工記録映像及び3基の風車の発電映像を放映すると共に、5MW風車搭載アドバンストスパー型浮体の模型、ライザーケーブルと中間ブイセットの実物模型及びパネル展示を行いました。
来場者の方から新聞及びテレビで報道された7MW風車の撤去について質問が多くあり、プロジェクトの撤退と誤解した方もいらっしゃいました。現在実証研究事業では各風力発電設備の安全性・信頼性・経済性の評価を行っており、7MW風車についても様々なデータを取得できています。しかし、7MW風車に搭載された世界初の油圧式ドライブトレインの実用化が困難であり、維持管理費も高いため、撤去の準備は進めますが、2MW風車及び5MW風車の実証研究を継続するとともに、商用化の検討を行う予定であることを説明し理解していただきました。
今年の産業フェアの特徴の一つとしては、若い人たちの来場者が多く、高校生からは地元企業が製造した中間ブイの仕組みや海中での送電の方式等の質問を受けました。また再生エネルギーに進路を決めている大学生から風力発電の優位性及び今後の洋上風力発電の展望についての真剣な質問を受けました。今回で7回目の出展になりますが、地元若者たちにとって洋上風力発電をはじめとして再生エネルギーが職業の対象として身近なものになってきていることを実感しました。